August 19, 2005

ロング・グッドバイ

lg2 ロバート・アルトマン監督& エリオット・グールドロング・グッドバイ」のDVDが遂に出ました。しかも廉価で。このブログのタイトルからお判りのように小生はチャンドラーが大好きであると共にこの映画も大好きです。アルトマンのこの作品は時代も70年代初、主役もモサモサ頭のグールドと、チャンドラー原作と設定が異なりますが、ある意味感傷と甘さを含んだチャンドラー流ハードボイルドの精神を最も上手く織り込んだ作品と言えます。 ラストに「ハリウッド万歳」を流すアンチ・ハリウッド派アルトマンの反骨精神に乾杯!

lg1 更に後の松田優作「探偵物語」にも影響を与えた映画でもあります。ペントハウスに住み、隣人はフラワーチルドレン的お姉ちゃん達(優作版は竹田かほりナンシー・チェニー)。刑事(デカ)のコンビ。J.スチュワートなど俳優のモノマネ好きな警備員との掛け合いは清水宏の古物商との映画談義に引き継がれてます。グールドの監視を命じられた間抜けな手下もイイ味出してます。

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August 12, 2005

男を泣かせる「夕陽のギャングたち」

cap 「夕陽のギャングたち」をDVDで見た。中学時代に封切りで見た時も感動したが今回久しぶりに見直して本当に良くてたまらなかった。面構えのカッコいい元革命家ジェームズ・コバーンと人間臭い盗賊ロッド・スタイガーの男の心の通じ合いは、兄弟仁義の「俺の目を見ろ、何にも言うな♪」の世界だ。前半は笑いも多く軽いペースだったのが徐々にストーリーの深まりを増して行く。アイルランド独立運動からメキシコ革命まで流れ流れたコバーンの仲間に裏切られた過去がダブり、スタイガーも殺された仲間への思いから理不尽な権力への怒りが彼を変化させていく。とにかく泣けて泣けてしょうがない。監督セルジオ・レオーネ、音楽エンニオ・モリコーネの生んだ傑作。男なら見ずに死ねるか!という映画です。

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July 13, 2005

遂に出ました、バンド・ワゴン!

bandwagonMGMミュージカルの最高峰「バンド・ワゴン」が遂にDVD化されました!ショービジネスの世界を舞台に、フレッド・アステアの洒脱な唄とダンスが堪能できます。ジャック・ブキャナンとの”プランを変えよう”は正に「粋だねえ」と掛け声をかけたくなります。黄金時代のMGMミュージカルを総括するような曲である”ザッツ・エンタテイメント”をはじめ全ての楽曲良し、ダンス良し、唄良しという☆☆☆☆☆の映画です。同時に発売された「イースター・パレード」と共に秘蔵版にします。あの世に行く前には、こういう映画を見ながら逝きたいね。

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May 24, 2005

山中貞雄はやっぱり天才だ!

cap004  山中貞雄のDVD2枚組を見た。丹下左膳余話 百万両の壺」が1935年作で山中25歳、「河内山宗俊」が1936年作で山中26歳である。70年も昔の映画なのだが、映像のリズム、セリフ回しなど時の風化を全く感じさせないばかりか、登場人物の「心意気」に本当に感動した。

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「百万両の壺」大河内傳次郎・左膳とチョビ安やお藤のコミカルなやりとり、「河内山宗俊」における河原崎長十郎中村翫右衛門の男気など、確かに同時期のアメリカのフォードホークスといった監督のセンスと通じている。太平洋戦争が無ければ山中という貴重な才能も失われなかったし、70年前にこれだけのレベルにあったモダニズムやユーモアが失われなかった筈であり、失われた時間の断層にまで思いが巡ってしまった。

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