山中貞雄はやっぱり天才だ!
山中貞雄のDVD2枚組を見た。「丹下左膳余話 百万両の壺」が1935年作で山中25歳、「河内山宗俊」が1936年作で山中26歳である。70年も昔の映画なのだが、映像のリズム、セリフ回しなど時の風化を全く感じさせないばかりか、登場人物の「心意気」に本当に感動した。
「百万両の壺」の大河内傳次郎・左膳とチョビ安やお藤のコミカルなやりとり、「河内山宗俊」における河原崎長十郎と中村翫右衛門の男気など、確かに同時期のアメリカのフォードやホークスといった監督のセンスと通じている。太平洋戦争が無ければ山中という貴重な才能も失われなかったし、70年前にこれだけのレベルにあったモダニズムやユーモアが失われなかった筈であり、失われた時間の断層にまで思いが巡ってしまった。


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